殆どの人は、幼い頃から「精神的な指導者」を持っている。大抵は、母や父、祖父母や兄弟など近い肉親だ。成長するにつれて、それはその途上で出会う教師や先輩にすり替わっていくことが多い。そして大人になってからも、この精神的指導者(これをメンターと呼ぶ)を持っている人が多い。生涯持つメンターは現在生きている人物とは限らない。その生き様や考え方に傾倒してその人のメンターとなる事もある。カントと言う人や、バッハと言う人もいるだろう。キリストや釈迦をメンターに持つ人も多いだろう。もっと範囲を拡げて、神と言う人もいれば、芸術という人もいるだろう。
いずれにせよ、メンターは私達に絶えず導きや示唆を与えるものとして有難い存在だ。人はメンターを持つことによって謙虚になり、世界がより見通せるようになるかもしれない。人生で岐路に立った時、困難に遭遇した時に大きな力を与えられるかもしれない。
人それぞれのメンター、私も密かに持ち大切にしよう。