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心と身体

健康は最高の宝物だ。
この宝物を大切に守り磨くには心と身体の対話が要る。
心と身体。その存在を私たちはいつも身近に感じている。身体の何処かに不調を感じている日がある。絶好調でそんな事をすっかり忘れている日もある。痛みに襲われる日もある。だるい日もある。その様々な顔につい、振り回される。そんなときに心を覗いてみる。心は不調だろうか、絶好調だろうか、痛みは?倦怠感は?という具合に。
そのときふと気付くだろう。身体のことで頭が一杯になっているときは心の栄養が涸れていることに。ストレスに苦しんでる時には身体もまた悲鳴を上げている事に。


ピアノを演奏していて、難所にさしかかった時、自らの技術の至らなさに情けない思いをする。ピアニストなら誰でも日々経験している事だ。自分に腹が立つ。そんな時に心を覗くとそこは荒れ果てた荒野で、とても美しい音楽など生まれる風景ではない。そんな風景が更に指を回らなくしている事になかなか気づかない。そこには心と身体が対話する道が断たれているからだ。

 

私の場合、そんな時にはアレクサンダーテクニックが登場する。行き詰まるのは、大抵このテクニックが使えていないか、忘れられている時なのだ。すると途端に、心と身体の対話が始まり、全てが改善の道を歩み始める。身体の隅々まで血が通い、心にも余裕ができ音楽が出来、更にそれに癒される。

 

身体と心は一つだ。どちらも同じくらい大切で同じくらいケアがいる。そして、何よりもその両者の間にいつも対話が要るのだ。